株式会社田中金属製作所|岐阜の就職・転職、求人情報ならギフナビ
目玉商品である節水シャワーを思い付いたのはほんの些細な事がきっかけ。「あるシャワーヘッドが、市販で1万円で売られていて、業務用で扱う同様の商品が２万円で売ってたんです。食材とか業務用スーパーってあるじゃないですか？業務用は大量に作るから、コストを抑えられる。だから、その分お客様に安く提供できる。っていうのが一般的だと思うんですが、そうじゃなかった。だったら、一般にも業務用にも安価でお財布に優しくて美容にも嬉しい。シャワーヘッドを作ってみたいなと思ったのがきっかけです。」
「ウチは部品の製造、加工、販売まで一貫して行える事が強みなんです。会社のデスクで踏ん反り返ってても良い事無いから、僕も現場にいます。おかげ様で各地からお声掛け頂いて展示即売会をさせてもらっていますが、お客様の顔を見て、声を聞いて、出来る限り直接お渡しできるようにしています。」
岐阜県山県市で、水栓バルブ部品を下請け製造してきた田中金属製作所。
2008年リーマンショックで親会社が吸収合併され、注文が10分の1に激減。起死回生を掛け独自の「節水シャワーヘッド」を開発。従来の半分の水でシャワーが使えるようになるだけでなく、細かい泡を発生させることで汚れを落としやすくなるという。この技術で特許も取得した。以前出演したガイアの夜明けでは、「自分たちが培った技術が多くの人々の役に立てば…」という信念のもと、海外に進出に挑戦する模様も全国で放映されて大きな反響を呼んだ。「ウチは小さな町工場。もともと部品屋なんですよ」と大きな成果に驕る事なく、控えめに自社を紹介する田中社長が印象的だ。
「ある日ね、社員の前で宣言したんですよ。単月で3,000台売るんだ！って。
正直ね、どうやって売るとか、策は無かったんです。でも僕自身が宣言して退路を断つ事で、リーダーとしての姿勢を見せる必要があったんです。４月に1,000台売れて、施策が上手くいった８月には爆発的に売れて、結果的にちゃんと約束は守れましたよ。」トップの強烈なリーダーシップと行動力が大事だと語る田中社長。語るだけでなく、結果を出すという背中をメンバーに見せる事で鼓舞して、もっと出来るという雰囲気作りを行っている姿が印象的だった。
おかげ様で、当社の製造するシャワーヘッドは国内のメーカー様からも評価をいただいており、増産に向けて慌ただしい毎日を送っています。私自身、きっかけは自社製品を作りたい！という思いからのスタートでしたが、多くの企業やお取引先様と関わって行く中で、チャレンジして良かったなと感じる事が多いです。開発の面で更に改良を重ねる事はもちろんですが、より多くの方に使って頂けるよう、世界の市場にも挑戦したいですね。発展途上国では飲料水でさえ、我々が普段口にする水にはほど遠い環境の国も少なくありません。安心して水を使って生活したいと考えるのはという事は万国共通です。きっと我々の商品がお役に立てると信じて、これからもチャレンジします。
