「知的財産権」?「特許」?と聞いてもあまりピンとこないなーと感じる方が多いと思います。実は、当たり前のようにみなさんの生活の中に密接に関わっています。
例えば、食品・衣料品・電化製品。多くの場面で知的財産権を取得しているモノに出会っています。そして、その一つ一つが国によって守られた立派な権利なんです。ですが、出願したからといって簡単に権利が手に入るわけではありません。また、知的財産権の特徴として一つとして同じモノが存在しません。自社の権利を守るには1日でも早く「強い戦略」を持って出願することが必要です。
日本は技術立国であり、その技術を支えるのが特許を始めとする知的財産権です。技術や文化を守っていくためには欠かせない役割を担っています。
私たちは、お客様から依頼を頂き出願するまでの工程を一貫して自社内で行い、失敗の許されない緊張感の溢れた環境下で、所員一丸となって取り組んでいます。
先代から始まり徐々に事業が拡大していくなかで、所員や活動拠点も増えていきました。今では261名(2014年1月1日現在)の所員とともに国内外5カ所で事業を展開しています。国内の特許事務所は現在約4200事務所あり大手の特許事務所の多くが、東京・大阪などの都市部に本社を構えているなかで、我々は岐阜という地方に本拠地を置いています。ですが、2013年、特許出願代理件数 全国6位、意匠出願代理件数 全国2位という実績を獲得することが出来ました。規模が大きくなっても首都圏への移転は一度も考えたことがありません。よく「なんで岐阜が本社なの?」と聞かれますが、こういう素晴らしい風景があって良い場所ですよ。岐阜は。
正直言って、岐阜県だから困るといった問題はありません。実際、特許庁への出願はインターネット経由で行いますし、遠方の方とのやりとりはビデオ電話で対応出来ています。だからこそ、立地条件が悪いからといって出来ない理由を並べるのではなく、立地条件が悪くても出来ることを考えていくようにしています。また、どうしても遠方の方にお会いしなければならない時は、我々が足を運べばいい。お客様にお越し頂く場合は、「思い出」の一つとして岐阜城が一望できるこの応接室にご案内するなどして、我々なりに工夫しています。
当所は「知的財産分野におけるナンバーワンかつオンリーワンの特許事務所」という大きな目標を掲げ、特許という範疇にとらわれない、新しい挑戦を繰り返してまいりました。高い専門性とグローバルな視点、情報収集力・分析力をバックに、お客様のニーズを的確にとらえたサービスの提供に注力しています。また、成長著しい中国にもいち早くビジネスの基盤を設け、知的財産権の取得、活用のノウハウを蓄積し、中国事業を重点的に強化しているところです。オンダ国際特許事務所は、経営理念の基本精神に立ち返り、最高水準のクオリティとスピードをもって、皆様からの信頼にお応えできる特許事務所であり続けたいと考えています。
特許を取得する為には強い戦略を持ち最短スピードで出願する事が重要です。万が一ミスを犯した場合、お客様にどれほどの損失をもたらすのか予測することが出来ません。だからこそ我々は常にプレッシャーと隣り合わせで戦っています。所員一人一人が抱えるプレッシャーはとても強く、権利を取得するために各部門の所員それぞれがミスをしないように、緊張感を持って仕事に取り組んでくれています。その為、実務以外の時間は少しでもリラックス出来るよう、最上階には日差しのよいテラスを設けました。お昼ご飯を食べたり、リラックスしながら所員同士で打ち合わせを行ったり、お昼寝をするなど自由なスペースとして活用されています。勤務時間のほとんどがパソコンを使ったデスクワークでイスに座ったままの時間が長くなるので、所員の運動不足解消にストレッチグッズやちょっとしたトレーニングマシンも所内に用意してあります。
会社として規模が大きくなる程一人一人の所員と関わる時間が本当に短くなりました。
5年間続けている私の個人的な趣味でもあるんですが、日頃の仕事でのプレッシャーや嫌な事を引きずらないように、所員の有志でマラソンチームを結成し、リレーマラソン大会等に参加しています。所員の気分転換だけではなくて、チームワークを良くするためにも活用していますよ。
実は、大学時代バンドに打ち込んでいた時期があり、今でも地元の友人とバンドを結成して時々ライブを開催しているんですが、興味をもってくれた所員が遊びに来てくれる事もありますよ。ミスの許されない環境であるが故に、キツく叱る事も少なくありませんが、いつまでも引きずっても仕方ありません。所員が仕事で起こった出来事を引きずらないように私自身が気持ちを切り替えるようにしています。
20年以上に亘り当事務所内にはアメリカの弁理士が常駐しています。また現在、中国・台湾にも関連会社を設けており、今後はさらにASEANへ活動拠点を増やしていきたいと思っています。海外へ展開していくことは決して簡単ではありません。中国や台湾への進出時、進出後も、問題が山積みでした。例えばお客様は、我々が展開した海外事業であれば同じようなサービスの質を期待するのが当たり前ですよね。でもやはり現地の方々と共に活動をすると日本人のようなきめ細かな部分までの丁寧な業務を行うという事がなかなか難しいんです。ですから、我々としては入念な確認作業を行う工程が必要となったり、責任の範囲が広がってくるわけです。短期間で簡単に海外事業を広げるということは難しいのが正直なところですね。ですが、今このように活動出来ているということは一つ一つ確実に乗り越えることが出来てきたからだと思います。まだまだ世界一と言える立場ではないですが、我々が扱う案件というのは一つとして同じモノはないので、まずは一つ一つ自分の担当する案件を「世界一」だと思って取り組むように所員には伝えています。そう思って活動する事がお客様から「特許を頼むならオンダしかない!」と言ってもらえることに繋がると思います。それが「世界一の特許事務所」に近づく第一歩だと考えています。
学生の時、将来について真剣に考えた時に家業を継いで弁理士になるか、ミュージシャンになろうか迷ってたんです。そんな時に、父親から「弁理士になっても音楽はできるじゃないか」と言われましてね、弁理士になるって決めたんです。やはり大好きな音楽でミュージシャンになる!って夢を諦めてまで取り組むワケですから、弁理士になる為に一生懸命になって勉強しました。
実際働いてみると、世の中の人がまだ知らない事を知る事が出来るので楽しいなと思う時もありますがその反面、権利取得に向けて提出しなければならない書類作成等、デスクワークばかりで地味な仕事も多いのが事実です。ですが、企業が世界と戦っていく上で、日本の技術力を守っていく、縁の下の力持ちとして重要な役割を担っていると、今は誇りに感じています。
我々の仕事の特性上、1件として同じ案件はありません。ですからあらゆる経験を積む必要があり、1人前になるには、何年も掛かるんです。都市部と比べて、どうしても採用面では苦労する部分はあります。その分、人材教育については、以前から力を入れており、他事務所に負けないレベルの人材育成システムができています。
一緒に働いてくれるメンバーには「ココで働いて良かったな〜」って思ってもらいたいですね。
私が考える人間の幸せというのは、突き詰めて考えるとやっぱり人にどれだけ喜んで貰えたかだと思うんですね。どれだけ稼いだ!ではなくてどんな仕事をするにせよ「〇〇さんに頼んで良かったよ」とか「〇〇さんのおかけで助かったよ」と言ってもらえる事が究極の幸せだと思います。
だからこそ、自ら人に喜んでもらえる事が出来たり、そんな環境を作っていける人に自分がなりたいし、若い方にもなって欲しいと思っています。
世界一の特許事務所を目指して一緒に頑張ろう!
目の前にある仕事は世界に一つしかありません。お客様は我々を信じて依頼しています。最高の成果を生み出せるよう、「自分は世界一の仕事をしているんだ!」という想いを持って取り組んで欲しい。